壁
人生には壁がある。
幾つも幾つも壁がある。
生まれの壁、環境の壁、友人の壁、学校の壁、運の壁。
自分で選べるものも、選べないものも壁になる、壁になりうる。
自分の進行方向を阻むそれ。
阻む理由はあったりなかったりするけれども。
その壁の、大抵の理由は、自分が足りてなかったからだったりするのだけれども。
壁っていうのは、自分がその壁を超えるに能いしていないから越えられないのが大半だ。
壁を越えられない理由。
分かりますか。
私は分かりません。
越えていない壁の半分ぐらいは越えられない理由を察するぐらいは出来るけれども。
誰でも壁を越えるために頑張っている。
けれども、壁を超えるには、壁の前に立って登ろうと思うだけの覚悟が無ければならない。
そうして登りきるだけのタフネスとガッツが必要だ。
トライアスロンとか言う競技がある。
水泳・自転車・長距離走を文字通りの順番でクリアする競技らしい。
つまるところ、全競技に対してある程度の実力を持っていなければ上位でゴールできないということだ。
何だかんだで実生活も同じだと最近思い始めた。
学業も、人間関係も、仕事も、プライベートの各管理も。
ある程度の技術を習得しないと、先に進めないのだと。
勉強の仕方、友達と仲良くなる方法、抑えるポイント、ストレス管理とモチベーション。
技術は壁だ。
ゲームだと、スキル、そう表現されるが、現実でもあまり変わりはしない。
ゲームの中の決まったルール、すでに決められた何か。
その中でしか選べない選択肢。
ゲームの中だけだと思っていたがどうにも現実はそうじゃないらしい。
アドリブはある程度効かせられるし、はったりも同様。
それにいったいどれだけの効果があるかどうかはやってみなければ分からない。
そうしてそれは日常的に当たり前のように行われているという事。
それが、一つの壁。
最近理解できた、越えられない壁の一つ。
そうして、それらを支えているのは紛れもない経験と実績。
長年積み重ねてきただけの何かだという事。
それを忘れていては、これから先に進めないのです。